函館市の人口は約23万人、さいたま市緑区と岩槻区を合わせたくらい。
面積はさいたま市全区・川口市・蕨市・戸田市・越谷市・三郷市・草加市・八潮市・吉川市・春日部市・松伏町・白岡市・宮代町・上尾市・伊奈町・蓮田市を合わせたくらいの大きさです。
だいたい埼玉県全体の1/6くらいの広さです。
そこにとても元気のある工務店グループがいるとのことで交流に行ってきました。
北海道新幹線が開通したのは2016年、もう10年も前のことなんですね。
大宮駅で北海道新幹線に乗車し約4時間。
早朝に出発し、ランチを函館で食べるというスケジュールです。
ランチ後、最初に訪れたのは秋田建築事務所さんのモデルハウス。
こちらのモデルハウスは光熱費や室温などを見える化していました。
これは分かり安いですね。マネしてみます。
次に訪れたのは山之内建設さんのモデルハウス。
吹抜が得意な工務店で、1部屋なくしたって吹抜をつくるといっていました。
太陽光を載せないお客様は断るというZEH専門店です。
1日目の最後に訪れたのは渋谷建設さん。
イーハウジングの初代会長さんで、圧倒的な設計力に圧巻でした。
北海道の住宅の特徴として感じたのは、エコキュートのタンクが室内にあること。
これは凍害対策で寒冷地用エコキュートです。
メリットとしてはタンク内のお湯が冷めにくいこと、浴室までの配管が短くて済むことが挙げられます。
デメリットとしてはスペースを必要とすること、タンク本体とメンテナンススペースで約1畳の広さが必要です。
北海道の方からは「えっ、関東はタンクを外に置くの?大丈夫なの?」
関東でも一部では室内に置く方もいらっしゃいますが、一般的には外部設置です。
もうひとつは室外機がかさ上げされていること。
これはやはり積雪対策でしょうね。
そして外部水栓、これは水抜きができる水栓で、凍らないようになっています。
みなさん、ガーデンパン付けていませんね。水は垂れ流しのようです。
北海道の方が口をそろえて言っていたのは今年の夏は暑かったということ。
最近の北海道は暑くてたまらないそうです。
北海道の7月の平均気温は例年よりもなんと4.8度も高かったそうです。
北見市で39度、帯広市で38.8度。
今までの作り方だと、2階が暑くなってしまっているそうで夏の設計も変えていかなくてはと言っていました。
それから太陽光は屋根一杯に載せる方が多いようです。
雪が積もると発電はゼロですからね、関東とは違う考えです。
それと町中のいたるところで見たこの屋根。
聞くと雪が落ちない仕組みになっているとのこと。
屋根全体が雪止めなんですね。
さて夜の懇親会を挟んで、2日目に訪れたのはマルサ佐藤建設さんの建築中のモデル兼事務所。
現在のイーハウジングの会長さんで函館で100年以上も続く工務店です。
屋根の他にも壁にも太陽光パネルが貼っていたり、数種類の外壁材を使っていたり、モデルハウスとしてお客様にいろいろな提案が出来るようになっています。
圧巻はこちらの外壁材、亀甲張りといって六角形の鋼板をなんと4000枚も手作りしたのだそうです。
気の遠くなる作業ですが、100年以上続く企業として「亀は万年」にあやかり、縁起物とも言っていました。
最終日の解散前のお昼は北海道だけにあるご当地グルメバーガー店「ラッキーピエロ」にて頂きました。
函館を中心に17店舗あるそうで、マクドナルドも函館には進出できないとか。
このハンバーガーは函館に来ないと食べられない、大手も進出できない。
このような企業になっていきたいものです。
〆の一杯はガラナを頂きました。
前回は10年前に札幌地区の工務店グループを訪問しました。
今回は函館地区の工務店グループ。
札幌~函館間は約300キロもあり、東京~名古屋に匹敵します。
札幌と函館の家づくりの違いを感じることが出来、北海道はでっかいなあと毎回感じます。
前回のブログはこちらから閲覧できます。