「建仁寺垣って出来ますか?」
5年点検にいったお客様から言われた言葉でした。
「はい、出来ますよ。本物ですか?プラスチックですか?」
建仁寺垣とは京都の建仁寺で初めて用いられた、竹を使った垣根です。
今はプラスチックで出来た人工の建仁寺垣も売っていますが、お客様は本物の竹で作りたいようです。
これが現在のお庭。
何年も前に大工さんに竹の戸を横にして作ってもらったそうです。
ガムテープで補修したり、ビニールひもで補修したり。
もう朽ちていますので、新しくしたいとの要望です。
そしてこちらが今回新しく造園屋さんにつくってもらった建仁寺垣。
造園工事というのは木や竹や縄までも自然素材で作ります。
土から育った植物が、造園素材として役目を果たし最終的にはまた土に還る。
造園の本来あるべき姿です。
少し値は張りましたがお客様はとっても気に入ってくださいました。