BLOG橋本健二の社長ブログ

通学路に面するブロック塀調査

耐震診断

大阪における震度6弱の地震でブロック塀の倒壊により小学生が犠牲になりました。

その後の調査により、埼玉県は県内市町村立小中学校1222校のうち343校で建築基準法に適合しない疑いがあると発表しています。
3割に近い学校で危険なブロック塀が存在することになります。

今回はさいたま市内の小学校通学路に面する一般家庭からの相談でした。

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通学路沿いの自宅のブロック塀がとても心配で調査してほしいとのことでした。
道路が緑色に塗られているのでスクールゾーンになっているようです。

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高さは1.9mなので基準以内です。
ブロック塀の下にコンクリート基礎も存在します。
鉄筋調査をしてみると一応には入っているようです。

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裏に回って控え壁の存在を確認しましたが、基準よりも間隔が広いようです。


今回の調査により、建築基準法に適合しない疑いがあることをお伝えしました。

小学生と中学生が登下校しているのを毎日見ているお客様は、このブロック塀の取り壊しを決断しました。
ブロック塀が倒壊すると命を奪うだけでなく、救助活動にも支障が生じます。
今後は倒壊の恐れのないアルミフェンスに生まれ変わります。

しかし、心配するだけで費用の面で行動を起こすことのできない人もきっといるはずです。
まずは注意喚起。
それから補助金制度を早く確立して、安心安全なまちづくりに少しでも近づけるよう仕事をしていきたいと思います。


「ブロック塀などの安全対策について」埼玉県
https://www.pref.saitama.lg.jp/a1106/shinsai/blockwall.html