BLOG橋本健二の建築士ブログ

庭は人工芝?コンクリート?それとも天然芝か?

モデルハウス温熱向上

皆さんは庭の計画をどのように行っていますか?

「植栽の手入れ、雑草の草むしりが大変なので全部コンクリートにしてください。」という要望はよく聞きます。

庭の多くは南側、陽当たりの良い場所にあるのがほとんどです。

夏の時期、庭の仕上げによる照り返しで家の中が暑くなる場合があります。

 

ということで、庭の仕上げで表面温度の違いを実験してみました。

天然芝、人工芝、コンクリート、アスファルト舗装(庭先の道路)の4種類で実験です。

写真を撮ったのは8/21午後1時、このときの外気温は38℃を示していました。

 

結果は

①天然芝 40℃

②コンクリート 55℃

③アスファルト舗装 65℃

④人工芝 73℃

ということに。

 

天然芝はほとんど外気温と同じ表面温度になっています。

そしてアスファルトやコンクリートを抑えて一番温度が高かったのはなんと人工芝。

最近の人工芝は本物そっくりで、見た目もいいです。

雑草も生えない、芝刈りもしなくていい、雨も浸透する、見た目もいい。

ということで人工芝を敷かれる方も多いと思いますが、実はコンクリートよりもアスファルト舗装よりも熱くなることがわかりました。

 

そして驚くべきことはこの写真。

人工芝を置いておいたのは3時間ほどでしたが、撤去したらなんと芝が枯れていました。

人工芝の下は植物さえも生きていけない灼熱の環境です。

 

ちなみにタープで日陰を作ってあげると天然芝の温度は40℃→35℃になりました。

体温よりも低くなりましたね。